映画の撮影はアラン諸島などで |
今年のアカデミー賞ノミネート映画作品が発表されていましたね!その中に、英米アイルランド合作映画『イニシェリン島の精霊(The Banshees of Inisherin)』もあり、多くの部門でノミネートされていたので嬉しく思いました。
主演のコリン・ファレル始め、メインキャストたちは全員アイルランド出身なのだそう。ストーリーは、時代設定がアイルランド内戦があった1923年なこともあり、どうしても内容が重くなるのはやむを得ないのでしょう。
映画『イニシェリン島の精霊』 |
さて、私が注目したのが映画の邦題。原題にある「Banshees(バンシー)」が消え、「精霊」とざっくりした訳になっていたので興味を持ちました。でももし『イニシェリン島のバンシー』という邦題だったら「バンシーってナニ?」とピンと来ない人が日本で続出しそうなので、誰でも理解できる「精霊」となったのかな、と想像しています。
バンシーは精霊というか妖怪というか、この世の人間ではない超自然的存在のもので、夜などに誰かがこのバンシーの泣き叫ぶ声を聞いたらば、その家では近い未来死人が出る、という伝説がアイルランドにあります。
日本でも「夜泣きばばあ」という妖怪がいるといいますが、その夜泣きばばあにとてもよく似ていると思いました。バンシーはアイルランド版夜泣きばばあといっても良いのかも。
リング・オブ・ケリー(ケリー州)の |
日本の妖怪たちにそれぞれ名前がついているように、アイルランドにも、よく知られた名のある精霊(妖精)たちが多くいます。その中で一番有名なのはレプラコーン(Leprechaun)ではないでしょうか。
レプラコーンは緑色の衣装に身を包んだ、とても小柄なおじいさんみたいな妖精だと言われており、靴作りが得意なのだそう。さらにレプラコーンは財宝を隠し持っていて、その財宝は虹の根元に埋められているのだとか。
レプラコーンを捕まえて宝のありかを教えてもらったら金持ちになった、とか逆にレプラコーンに色々と悪さをされて散々な目に遭った、などの体験談(!?)も聞いたことがあり、そのたび「本当かなあ」と半信半疑で話を聞いていましたが、日本の「座敷わらし」のような存在(座敷わらしは子どもですが)だと考えれば、レプラコーンを信じるアイルランド人がいても不思議ではないのかもしれません。
また余談ですが、アイルランドには動植物や野生動物と並び、レプラコーンもEU自然保護法の対象として公的に保護されている地域があるそうです。
他にもいろいろな精霊、妖精がアイルランドに暮らしているらしいので、興味のある方は一度探しに行ってみてはいかがでしょう?その時は精霊たちの悪戯に遭わないようお気を付けて――!
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