CJフードビルのベーカリーブランド、「トゥレジュール」が米国現地の消費者たちから注目を浴びている。CJグループは米国国内の店舗を20州に増やすことを決めた。現地のパン屋さんより多様な種類の商品を扱ったのが、人気の秘訣だという。
CJフードビルは今月、米国コネチカット、ペンシルベニア、ネブラスカにトゥレジュールの店舗を新しく開くと23日発表した。米国国内でのトゥレジュール店舗は、2018年末の12カ所から2021年末には17カ所と徐々に増えてきた。今年中には合計22カ所に拡大される。
トゥレジュールは2004年、初めての海外進出先として米国を選んだ。以降、2008年まで直営店舗として運営。2009年から加盟店を中心に事業を続けている。ロスアンジェルス、ニューヨーク、テキサスなど、合わせて75店舗を運営している。
CJフードビルは「現地で扱っていないパンの種類を販売したのが効果的だった」と分析した。米国現地のベーカリーではバゲットやクロワッサンなどの単一商品をメインに扱っている。一方、トゥレジュールではクリームパン、クロケット、食パンなど。一つの店舗で平均200種類に至る商品を販売していた。
特にケーキがトゥレジュールを代表する商品として選ばれたのが興味深い。現地で主に売られているバターケーキとの差別戦略を行い、しっとりした生クリームを使い、また可愛らしいデザインなどを使って商品を作っていた。こうした商品が米国で人気を得る秘訣となったと会社側は説明する。
トゥレジュールはコロナ禍により自宅でパーティーを開く顧客層が増えたことから、コロナ禍の間にケーキ販売に力を入れてきた。「マンゴー生クリームケーキ」などの、現地の人々の好みに合わせた商品もリリースした。
韓国で人気の「純粋な牛乳クリームパン」も米国現地でベストセラーとなった。水の代わりに牛乳だけで作ったパン生地に、牛乳で作ったクリームを入れて作ったこの商品は、牛乳成分を45.5%も含めている。
こうした結果、トゥレジュール米国法人は4年連続で黒字を達成している。トゥレジュール米国法人の昨年の売り上げは511億ウォンで前年比36.6%増加した。純利益は倍増した47億ウォンと集計された。
記者 ハン・ギョンジェ hankyung@hankyung.com
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