文芸の世界では、『本当は恐ろしいグリム童話』のヒットをきっかけに、有名な童話や神話やおとぎ話の読み直しがブームになったことがある。このとき、イソップの童話はなぜかブームに乗れなかった。個々のお話が短く、物語性よりも教訓味が強いので、再解釈的な読み直しには不向きだったのかもしれない。
だったら、新しい物差しなど持ち出さずに、そのままのイソップ物語を味わってみよう。それには本書がうってつけだ。海外民話集『夜ふけに読みたいおとぎ話』シリーズの七冊目で、「古今東西のおとぎ話の原点ともいえるイソップ物語が満を持して登場」。何と百三十九話もある。私たちが覚えているのは、ごく一部の有名な話だけなんですね。アーサー・ラッカムによる挿絵も独特で面白く、案内役の二匹の猫が
からの記事と詳細 ( 『夜ふけに読みたいはじまりのイソップ物語』田野崎アンドレーア嵐、和爾桃子編訳、アーサー・ラッカム挿絵(平凡社) 2200円 - 読売新聞オンライン )
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