- 好きな場所の一つはジェッダの歴史地区だが、どこに行っても想像力を膨らますことができるとグラフィックデザイナーは語る
ディーマ・A・クデイル
ジェッダ: 歴史都市ジェッダにディズニーのオーロラ姫がいたり、タイフの山間を抜ける有名なアル・シャファ道路の山陰に日本のアニメ「進撃の巨人」の巨人が潜んでいたり、古い路地に国際的に有名なセレブが現れたりすることを想像してみて欲しい。これらはハゼム・アル・アーダル氏の自由奔放な想像力の産物のごく一部だ。
この26歳の写真家兼グラフィックデザイナーはビジュアルアートと映画撮影の双方からインスピレーションを得て、世界的に有名なセレブやアニメキャラクターを風景写真と合成し、グラフィックデザインのスキルを駆使してリアルなアート作品を制作している。
歴史都市ジェッダ、ジェッダのウォーターフロント、マディーナやタイフ、ネオムやタブークなどの都市がアル・アーダル氏の作品に舞台になっているが、自然の風景や廃墟やどこにでもあるような路地なども最終的な作品に取り上げられている。
アル・アーダル氏は幼少の頃からビジュアルアートに興味があったという。
同氏は「この分野にパッションがあったので自分のアートワールドを立ち上げ実現しようと思い立ったのです」とアラブニュースに語る。
同氏が個人的に気に入っている作品は、ロシアのミハイル・ミハイロヴィチ大公の長女、アナスタシヤ・ミハイロヴナ・デ・トルビ伯爵夫人がタブークのオールドマーケットを訪れる様子をイメージした作品だ。
「この作品は私のお気に入りなのですが、それは西洋文明とアラブ文明が一つの作品に混じり合っているからです。この作品がきっかけになって他の作品のアイデアも生まれるようになりました」とアル・アーダル氏は語る。
「私はビンテージものや歴史にまつわるものが大好きです。彼女の歴史的な服装がとても好きで、私が撮ろうと思っていた写真のイメージにあうと思ったのです」と同氏は20世紀のロシアの伯爵夫人を引き合いに出した。
アル・アーダル氏は写真の現場にあわせて国際的に有名なセレブや漫画の中からキャラクターを選び、「そういう感じで合成のプロセスが始まります。」と話す。
好きな場所の一つはジェッダの歴史地区だが、どこに行っても想像力を膨らますことができるとこのグラフィックデザイナーは語る。
「もちろん多くの作品にはエピソードがあります。たとえば私がとあるカフェでコーヒーを飲んでいたときに目の前の席が空いていたとか。すると、そこには誰が座っていたら面白いだろうかなどと空想が始まるのです」と同氏は言う。
「自分の目の前に広がる景色を写真に撮り、キャラクターを合成して現実のものにするのです。」
アル・アーダル氏は自身のデジタルアート作品をポスターやファッション製品にも展開している。
「私はアートに線引きをしません。写実的な作品や絵画で多くの展示会に参加したこともありますし、ファッション分野でも活動しています。今後もいろいろな分野のプロジェクトに参加していくつもりです」と同氏は語る。
アル・アーダル氏は90年代の映画が内容的に好きだと話す。「90年代とそれ以前の古い名作にはストーリー性があって、人生における教訓が得られるのです」と同氏は語る。
「私が好きなテレビ番組の一つはシットコムの『フレンズ』で、特にお気に入りの映画はイタリア映画『ラ・ヴィータ・エ・ベッラ(人生は美しい)』です。」と同氏は続けた。
からの記事と詳細 ( サウジのデジタルアーティストが手がける有名キャラクターとサウジの風景の合成イメージ - ARAB NEWS )
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