米ポップアーティストのアンディ・ウォーホルが1964年に制作した米俳優マリリン・モンローの象徴的な肖像画が9日、米ニューヨークでオークションにかけられ、1億9500万ドル(約250億円)で落札された。20世紀の作品としては史上最高額。
落札されたのはマリリン・モンローの肖像画「Shot Sage Blue Marilyn」。彼女の有名な写真にインスピレーションを受けて描いたもの。
今回の落札額は、2015年に1億7940万ドルで落札されたパブロ・ピカソの「アルジェの女たち(バージョンO)」(1955年制作)を上回った。
また、アメリカ人アーティストの作品としても史上最高額となった。これまでの最高額は、ウォーホルの友人でもあったジャン=ミシェル・バスキアによる頭蓋骨の絵「無題」(1982年制作)の1億1050万ドル。
米ブルームバーグによると、アートギャラリー・チェーンを経営するアメリカ人美術商ラリー・ガゴシアン氏が落札した。
米ニューヨークで開催された競売会社クリスティーズのオークションは、高級美術品市場の健全性を象徴するものとして広く受け止められている。
クリスティーズはオークションに先立ち、この絵は「現存する最も希少かつ卓越したイメージのひとつ」だとし、売却価格を「2億ドル程度」としていた。
同社によると、売り上げは全てスイス・チューリッヒにあるトーマス・アンド・ドリス・アマン財団に寄付され、世界中の子どもたちのための医療・教育プログラムの確立に充てられるという。
同財団のジョージ・フライ会長は3月に声明で、モンローの肖像画は「新しい千年紀において、彼女の衰えることのない視覚的力強さを証明している」と述べていた。
「モンローという女性は消え去り、彼女の人生と死をめぐる恐ろしい状況は忘れ去られた」と、フライ氏は述べた。
「残ったのは謎めいた微笑みだけだ。その微笑みは彼女と、もう1人の謎につつまれた微笑みを浮かべる有名な女性、モナ・リザとを結び付けている」
ニューヨークを拠点とする顧問会社ファインアート・グループ創設者のフィリップ・ホフマン氏は、美術品に対する「膨大な累積需要」が存在すると述べた。
「誰もがそのふさわしい瞬間を待っていた。そしてその瞬間がやってきた」
からの記事と詳細 ( ウォーホルのマリリン・モンロー肖像画、250億円で落札 20世紀作品で最高額 - BBCニュース )
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