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Saturday, May 21, 2022

「奇妙なもの」巡り続けて20年 写真家・佐藤健寿さんの旅の始まり - 朝日新聞デジタル

 写真集「奇界遺産」シリーズなどで知られる写真家の佐藤健寿さんは、世界120カ国以上を旅して、各地の「奇妙なもの」をカメラに収め続けています。兵庫県西宮市で個展「佐藤健寿展 奇界/世界」を開催中の佐藤さんに、約20年にわたる旅の過程で見えてきたものについて聞きました。

写真・図版
さとう・けんじ 1978年生まれ、武蔵野美術大卒業。写真集『奇界遺産』3部作は異例のベストセラーとなり、TBS系「クレイジージャーニー」やNHK「ちきゅうラジオ」などのメディア出演のほか、雑誌・広告向けの撮影、企業キャンペーンの監修など、活動の場を広げている。2021年に最新写真集『世界』を刊行。

 ――「奇妙なもの」を巡る旅は、アメリカ留学中に始まったそうですね。UFO伝説で知られる「エリア51」を訪れたことがきっかけだったと。

 「エリア51」は今でこそ日本の旅行会社もツアーを組むような観光地ですが、20年前はまだ行き方もよく知られておらず、隣町で配られていた紙の地図だけが頼り、というような場所でした。

 そこには立ち入り禁止の看板があるだけなのですが、それを撮ってオンライン画像共有サイトにアップロードしたところ、米国版ウィキぺディアで「エリア51」の項目を書いている人から、「写真を使わせてくれないか」と連絡が来たんです。相当にハードコアなUFO研究者だと思うのですが。

 これだけ有名な場所でも、写…

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