ワイドレシーバー（WR）ステフォン・ディッグスは長くバッファローにいることになる。
映画『The Wolf of Wall Street.（ウルフ・オブ・ウォールストリート）』の有名なセリフを引きつつ、ディッグスは「ビルズマフィア・・・俺は去らない」と話した。
「それ以外は、変わらない。俺はエキサイトしている。新しい1年があって、たくさんのことが俺たちを待っている。自分が噛み砕ける以上のものに食いつくつもりはないが、俺が何を望むかは誰もが知っている。誰だって同じことを望む。そこに行き着くために、勝利を積み上げられるといいな。だから、俺は前と同じ人間だ。俺は一貫している。自分が何者であるかを変える気はない。俺は誠実な人間だ。俺はリーダーであり続けるし、勝ちたい」
バッファロー・ビルズはディッグスと4年の延長契約を結んだことを現地7日（木）に正式に発表した。それにより、ディッグスは2027年シーズン末までバッファローとの契約下に置かれることになる。
2020年にミネソタ・バイキングスからビルズにトレードされた際、バッファローがNFLキャリアでの終着駅になることを自分が望んでいるのを分かっていたと2度のプロボウラーは言う。
「俺や俺の家族、俺のサポートシステム、エージェントにとって、俺がここに来る前の段階から話していたことだ。次の場所が、俺の最後の場所だと感じていた。そこを俺のホームにしたいと思った。もうどこにも行かないと。そういうことを想定して、俺にとっては特に1年目と2年目が重要だった。そのファミリーを築いているように感じるんだ。仕事があってプロフェッショナルでいようとしているときにそれをやるのは難しいけれど、ジョシュ（アレン）やこのチームの他のみんなと俺が築いているような関係がある。そう、すっかり家のように感じ始めてる。そこを離れたくなんてないだろ」
ビルズで過ごした2シーズンで、ディッグスはキャッチ230回、2,760レシービングヤード、タッチダウン18回を記録。ビルズへのトレード以来、ディッグスはNFLで最もターゲットになった選手であり（331回）、レシービングヤードではリーグ4位となっている。
ディッグスの存在はアレンが過去2年間でMVP候補に成長する大きな理由だった。ディッグスが来る前の2年でアレンはタッチダウンパス30回、インターセプト21回、パス成功率56.3％、試合平均184.4ヤード、アテンプト平均6.6ヤード、パサーレーティング78.2をマーク。ディッグスが来てからの2年間でこれらの数字はタッチダウンパス72回、インターセプト25回、成功率66.1％、試合平均271.2ヤード、アテンプト平均7.3ヤード、パサーレーティング99.2に成長している。
ビルズが28歳のレシーバーを維持するために大金を用意した事実からは、ディッグスが攻撃時を鼓舞しているとチームが考えていることがうかがえる。
トレード前にバイキングスとの延長契約にサインしていたディッグスは、最近のシーズンでレシーバーたちが高額の報酬を支払われ、自分の年額1,440万ドル（約17億8,387万円）の契約を追い越すのを見てきた。新契約を結ぶ前、ディッグスの年額はレシーバーの中で21位となっている。今回の契約によって、ディッグスはトップレシーバーにふわさしいサラリーを手にすることになる。
しかしながら、ディッグスはいつ新契約が成立し、他のレシーバーたちの支払に並べるのかについて心配はしていなかったという。
「このソーシャルメディアの時代に、それを見なかったなんて決して言えない。俺にとっては、これが自分の8年目になる。最初の契約ではたくさんの選手たちが支払われるのを見て、そのうち俺も支払いを受けた。弟にも言ったんだけど、このゲームでは、優秀な選手ならそのうち支払われるって感じているんだ。だから、タイミングとか、時期の問題だ。誰のポケットの中身も、俺は数えたりしない。それが俺の言うことだ。誰の金も数えない。俺は皆に拍手を送っている。俺はいつも皆に拍手してきた。なぜなら、結局は俺のタイミングも来るからだ。自分の持っているものや自分に起こっていることにタイムリミットを設けたりしない。なぜなら、神のタイミングがあるからだ。他の皆に関しては、彼らのタイミングがきたならば、彼らのために喜ぶべきだ。懸命に働いた選手たちがいて、彼らがそれだけの金を手にしたんだ。だから、そういうことについては終えは拍手を送るし、自分のタイミングが来れば俺もそこにいるだろう」
そう語るディッグスの“その時”は今週にやってきた。
ディッグスはビルズマフィアとして、最後まで走り切るだろう。
【A】
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