ナイジェル・マンセルとアイルトン・セナがF1にクラシックシーンのひとつを提供したのは1991年のF1イギリスGP。ホームグランプリで圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、すべてのラップをリードし、ファステストラップを獲得し、レースに勝利した。
一方、4位でフィニッシュしたアイルトン・セナー、最終ラップでマクラーレンの燃料を使い果たしてコース上にストップ。ウイニングラップの途中でナイジェル・マンセルがコース上で停車し、アイルトンセナが乗り込せたことで「セナ・タクシー」としての有名なエピソートとなっている。
この象徴的な瞬間の主役となったウィリアムズ FW14-5のシャシーは、1991年シーズンの終わりにウィリアムズF1チームからナイジェル・マンセルに送られた。
それ以来、展示されていたウィリアムズ FW14は、5月にモナコのRMサザビーズを通じてオークションにかけられる。最終的な価格は不明ですが、RMサザビーはウィリアムズFW14-5の価値を1,500,000ユーロ~3,000,000ユーロ(約2億円~4億円)と見積もっている。
しかし、モナコのオークションの登場する「マンセルのマシン」はそれだけではない。
1983年に2勝を挙げたフェラーリ 640もオークションにかけられる。ナイジェル・マンセルのフェラーリでのデビューレースで勝利したマシンであり、フェラーリが初めてセミオートマチックギアボックスを搭載したマシンでもある。
フェラーリの歴史のこの特定の部分は、2,500,000ユーロ~5,000,000ユーロ(約3億4000万円~6億8000万円)で落札されると予想されている。
また、ナイジェル・マンセルの1991年製のバーキン7 スプリントも出品される。RMサザビーズによると、ナイジェル・マンセルはこの車に愛着を持っており、「個人的な1対1の方法で新しい所有者に引き渡すことに関心を示している」と語る。
また、ナイジェル・マンセルの1990年のiCモジュロM89と2005年のレイナード2KIグランプリマスターズカーもオークションに出品される。
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