中国でもっとも有名な日本人俳優、矢野浩二さん(52歳)。2008年に人気バラエティ番組『天天向上』で司会を務めたのがきっかけでブレイクし、現在も数々のドラマや映画に出演している。中国社会を舞台にドキュメンタリーを撮影してきた竹内亮氏の新刊『架僑 中国を第二の故郷にした日本人』から、矢野さんが日中のドラマ撮影現場で感じた「文化の違い」について紹介しよう。
中国では有名俳優だが…
矢野さんは19歳で役者を志し、人気俳優だった森田健作氏(元千葉県知事)の付き人になる。エキストラで映画『リング0』などに出演したが、その後は大きな役には恵まれなかった。
30歳の時、中国のある映画会社から日本人役者が欲しいという話が舞い込んできたのをきっかけに、移住を決意。中国語を一から学びながら、中国で俳優としてのキャリアを再スタートした。中国で一躍有名になった後、2016年から正式に日本の芸能事務所と契約し、再び母国での俳優業も始めた。
中国で活躍する日本人俳優の矢野浩二さん[Photo by gettyimages]
撮影時には、テレビ朝日系の高視聴率ドラマ『警視庁・捜査一課長』に熱血鑑識官役としてレギュラー出演をしており、私は中国と日本の撮影現場の違いも撮りたいと思い、テレビ朝日に取材を申し込んだ。
4月、東京にある東映撮影所に行くと、彼は鑑識官の服を着て、控え室にいた。矢野さんに連れられて現場に入ると、主役の内藤剛志さん、金田明夫さんなど、日本の名優たちが勢ぞろいしていた。
内藤さんと金田さんは、私たちが中国から来たメディアだと知ると、冗談半分で「これはこれは。スーパースターの矢野さん、いつもお世話になっております」と、矢野さんに向かって深々とお辞儀をする。
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