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Thursday, February 3, 2022

京の奥座敷・貴船へ! 水と縁結びの神様として有名な貴船神社をお参り <京都パワースポット①>|るるぶ&more. - るるぶNEWS

京の奥座敷・貴船へ! 水と縁結びの神様として有名な貴船神社をお参り <京都パワースポット①>

市内のあちこちに多くのパワースポットが点在する京都。今回は、そのなかでも特に有名な貴船神社をご紹介します。京の奥座敷といわれる貴船にたたずむ貴船神社は、京都屈指のパワースポット。縁結びの神様としても有名な神社をお参りしましょう。

水と縁結びの神様「貴船神社」の歴史

貴船神社が位置するのは、京都市街の最北にあたるエリア。このあたりは市街地よりも5℃ほど気温が低く、避暑地としても人気の場所で、「京の奥座敷」とよばれています。

神社の歴史は古く、はっきりとした創建年代は分かっていませんが、約1300年前には、御社殿の造替が行われたという社伝が存在しているそう。また一説では、初代神武天皇の皇母・玉依姫命が、水源をもとめて淀川、鴨川、さらに貴船川をさかのぼり、この地に辿り着いて水の神を祀ったことが起源だとも伝えられています。

神社のそばを流れる貴船川は、鴨川の源流にあたることから、京都の水源を守る神社として信仰を集めてきました。歴代の朝廷からも篤い信仰を受け、日照りが続くときには雨乞い、長雨が続くときには雨止みを祈願してきたそうです。ちなみに、現在も社殿の前には、貴船山から御神水が湧き出て、お参りに訪れた人が自由に汲むことができますよ。

そんな水の神様である貴船神社は、京都有数の縁結びの神様としても知られています。そのきっかけとなったのが、平安時代の女流歌人・和泉式部。夫・藤原保昌との不仲を解消しようと、復縁祈願のため貴船神社に参拝し、その結果、見事に夫婦復縁を叶えたといわれています。このことから、貴船神社は縁結びの神様としても名高く、今も縁結びのご利益をもとめて訪れる参拝者が後を絶ちません。

参拝する順番に気をつけて「三社詣(さんしゃまいり)」

貴船神社というと、赤い燈籠が並ぶ石段の参道をイメージする方も多いと思いますが、実は貴船神社には、本宮・結社(中宮)・奥宮と、3つのお社があり、石段の参道の先にあるのは本宮です。そして貴船神社では、本宮をお参りしたあと、奥宮、結社という順番で参拝する「三社詣(さんしゃまいり)」が、正式な参拝だとされています。それでは、簡単にですが「三社詣」についてご紹介したいと思います。

まずはお参りするのは「本宮」です。もともと神社の創建の地は、最後にお参りする奥宮の場所だったそうですが、天喜3年(1055)に洪水があったため、この場所に移されたそうです。それ以降、なんと40回近い建て替えが行われたのだとか。現在の本宮は、平成19年(2007)に基礎からすべてを一新して建て替えられたものです。おみくじやお守りなどはこちらで授与されています。

続いてお参りするのは、本宮より北に位置する「奥宮」です。三社は、南から北に向かって「本宮」「結社(中宮)」「奥宮」という順番に位置していますので、一旦結社を通り越して奥宮に向かう形になります。鳥居をくぐって、しばらく参道を歩いていると奥宮の門が現れます。

こちらは、先ほど少しご紹介した通り、貴船神社の創建の地です。本宮とは異なり人が少ないこともありますが、多くの木々に囲まれて、なんとも神秘的な雰囲気が感じられます。本殿の下には「龍穴(りゅうけつ)」という大きな穴が開いていて、その上にお社が建てられたそうで、人目に触れてはいけない神聖なその穴は、誰も見ることが許されていないのだとか…。

本宮、奥宮とお参りしたら、最後は「結社(中宮)」です。文字通り、縁結びで有名なお社で、和泉式部が復縁祈願のために参拝したのもこの結社だとか。縁結びのご利益を求めて来られた方は、ぜひしっかりお参りしておきたいですね。階段を山側に登った先に、小さなお社があります。

ちなみにこちらは、境内にある自然石で、「天の磐船(あめのいわふね)」と呼ばれています。かつて船は、人々にとって大切な交通手段でした。人や文化を“結びつける”役割を果たす、という意味からも、船と縁結びは深い関わりがあり、船はとても神聖なものだと考えられているそうです。本宮、奥宮、結社を順番に参拝すると、1~2時間ほど。貴船神社を訪れる際には、「三社詣」してみてくださいね。

ユニークな水占(みずうら)みくじとかわいいお守りをチェック

神社に来たらチェックしておきたいのが、おみくじとお守り。最近はユニークなおみくじも増えていますよね。ちなみに、おみくじやお守りは、「三社詣」で最初にお参りする本宮で授与されています。

貴船神社のおみくじは、水の神様として信仰される神社ならではのもの。その名も「水占(みずうら)みくじ」です。一般的なおみくじというのは、渡された紙に「大吉」「中吉」といった吉凶が書かれていますよね。でもこちらのおみくじは、受け取ったときには何も書かれていません。そう、白紙です。

ではどこで吉凶を占うのか?というと、神社の境内に湧くご神水です。ご神水に白紙のおみくじを浮かべると…吉凶の文字が浮かび上がってくるのです。水に浮かべると、少しずつ文字が浮かび上がってくるのですが、はっきり文字が見えるまでの時間がドキドキです。

写真/貴船神社
写真/貴船神社

1~2分で完全に文字が浮かび上がります。吉凶は中央の〇の中に、そのほか「恋愛」「病気」「商売」など、各項目についての詳細もしっかりと浮かび上がります。さらに、おみくじについているQRコードを読み込めば、英語や中国語などの翻訳を表示することもできるそうです! これは海外の方にも喜んでもらえそうですね。

写真/貴船神社
写真/貴船神社

最近は、京都みやげとしても人気のお守り。こちらは縁結びの神様だけあって、縁結びに関するお守りが人気です。写真は、男女はもちろん、人と人や、人と子(子授け)など、あらゆる縁を結ぶとされる「むすび守」(みずいろ・ももいろ各1000円)。和泉式部が、夫・藤原保昌との復縁を願って参拝したエピソードにちなんで、ふたりの姿が刺繍されています。

写真/貴船神社
写真/貴船神社

同じ「むすび守り」(みずいろ・ももいろ各1000円)でも、こちらは文型という形のお守り。名前の通り、リボンが結ばれたようなデザインがかわいいですね。ストラップとして気軽に持てそうなデザインなので、カップルで持つ人も多そうです。

今回は、水の神様、そして縁結びの神様として知られる貴船神社をご紹介しました。郊外ではありますが、京都駅からはバスと電車で1時間ほど。2020年夏の土砂災害以降、貴船・鞍馬エリアへのアクセスに欠かせない叡山電車鞍馬線が長期運休していましたが、2021年9月には無事運転が再開! これまで通りスムーズにアクセスできるようになりましたので、ぜひお出かけしてみてください。

Text:山口春菜(エディットプラス)

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