現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
人は「カテゴリー」に入れる
人間は、「カテゴリー」に入れて判断をする生き物です。
なぜなら、1人1人とゼロから相手をしていたら、仕事も社会も回らなくなるからです。
あなたが、社員数1万人の大企業の経営者だとしましょう。社員1人1人の顔と名前、家族構成、趣味、好きな食べ物を覚えられる自信はありますか?
たぶん、ないでしょう。「A事業部の社員」とか「2020年入社の社員」など、カテゴリーで把握することで、経営者は全体を把握することができます。
知らないアイドルは「全員同じに見える」
同じように、芸能人とかタレントも「カテゴリー」に分けているでしょう。「司会者」とか「モデル」とか「若手俳優」とか「アイドル」とか。
ジャニーズが好きな人にとっては、1つ1つのグループの違いや1人1人の顔と名前、趣味、特技など、細かな情報が頭に入っていると思います。
ただ、まったく興味のない人にとっては「ジャニーズの人だね」という知識くらいしかありません。AKBや乃木坂の人たちも、興味がない人にとっては見分けることすら困難でしょう。お互いのグループがごちゃまぜになっていても、何も違和感をもちませんよね。
そうやって、人間は興味のないものでも「なんとなくの情報」「なんとなくのカテゴリー」だけで日常生活に支障なく生きていくことができるようになっています。
ひろゆきは「何のグループ」?
では、ここで質問です。
僕、「ひろゆき」はどんなカテゴリーに入れていますか?
僕の予想では、堀江貴文さんとか藤田晋さんとかと同じカテゴリーじゃないでしょうか。
いわゆる「意識高い系の起業家グループ」だと思います。
でも、僕、そこにすごく違和感があるんですよね。だって、彼らは働きたくて仕方ない人たちで、つねに人と会って、アイデアを実現させて、新しいことにどんどん取り組んで、金を稼いで金を使って……。と、まさに多動な人たちです。
一方、僕は基本的にまったく働きたくない(笑)。根本的に真逆の思考なんですよね。
僕と似たようなインフルエンサーなら、日本一のニートとして有名になった「pha(ファ)さん」が、わりと近いグループだと思っています。もしくは、「ダメ連」という人たちとか、ニコニコ動画で生主として有名な人たちとかです。
そこを誤解すると、「ひろゆきのようなイケイケの起業家は嫌いだ」と思われるかもしれませんね。まあ、それでも僕は何も困らないんですが(笑)。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。
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