おぉ~、読者のみなさん。僕はネットワークテストをプレイしてから、とにかく『ELDEN RING』の2022年2月25日の発売が待ち遠しい。
5時間しかプレイできなかったが、いろいろプレビュー記事も読んで、期待がますます高まってきている。そこで『ELDEN RING』を楽しみにする10の理由をまとめたので、ぜひ読んでほしい。
1.オープンフィールドならではの死にゲー
『ELDEN RING』は「DARK SOULS」シリーズの正統進化と言われてきたが、一番大きな変化はシームレスに繋がる広大な舞台だろう。実際にプレイしてみると、なるほど確かにシステムや戦闘のベースは「DARK SOULS」だが、自由に行き来できる広いフィールドによってプレイ感覚は大きく変わっている。制限なくどこへでも行くことができ、各地に隠された小さなダンジョンや敵の拠点などを発見して、好きな順番で攻略できる。ステルスで敵をやりすごしたり、素材を集めてその場でアイテムを調達したり、霊馬に乗って遠くまで行ってみたりなど、圧倒的な自由度が与えらている。フロム・ソフトウェアの過去作でもマップがひとつなぎになっている作品はあったが、どちらかといえばメトロイドヴァニアのような複雑に入り組んだ構造で、別の場所へ移動するには多くの困難が伴うデザインだった。しかし、『ELDEN RING』では戦闘中やダンジョンの中でなければ常にファストトラベルができ、敵の軍団を倒せば回復アイテムが補充されたり、死ねば遠いチェックポイントに戻らず近くの「マリカの禊」で復活したりといったより長期にわたる探索を促す親切設計が施されている。とはいえ、本作はあくまで死にゲーであり、ボスはもちろん、通常の敵との戦闘もかなりシビアではある。探索がよりストレスフリーになる一方、戦いには(歓迎すべき)フラストレーションが常に伴うのだ。
2.細かいデザインの行き届いたダンジョン
『ELDEN RING』は確かにオープンワールドのような作品だが、一方でこれまでの「DARK SOULS」にあったような、細かくデザインされたダンジョンも用意されている。ディレクターの宮崎英高のインタビューによるとメインダンジョンは6箇所あり、立体的に作り込まれた、レベルデザインの行き届いたエリアになっている。もちろん、フィールド各地には砦、地下墓地、坑道といった大小のダンジョンも発見できる。後者はネットワークテストで実際に攻略することができたが、宝箱の付近で死角になっている場所ににいやらしく配置された敵キャラクターや、気を付けなければ即死する仕掛けなど、今となっては「古き良き死にゲー」とすら言えそうなデザインに期待が高まった。一方で、メインダンジョンでは「どのように攻略するか」がより柔軟になり、ステルスを活用して複数のルートを辿れる場合もあるようだ。馴染みやすいと同時に、『ELDEN RING』らしく進化したダンジョンに期待したい。
3.柔軟性の高いキャラクタービルドや武器カスタマイズ
『ELDEN RING』は「DARK SOULS」シリーズのように、固定のキャラクターの物語ではなく、自分で作ったキャラクターに冒険させる作品だ。キャラクターの見た目はもちろん、装備する武器や魔法などを選び、どのような能力を強化するかはプレイヤーの自由となっている。基本的には『DARK SOULS III』のシステムを踏襲しているが、「戦灰」と呼ばれる武器アビリティのおかげでさらに自由度が高くなった。「戦灰」は『DARK SOULS III』における「戦技」を進化させたシステムで、最も大きな変化は武器固有のものではなく、どの武器にもつけられる点だろう。つまるところ、好きな武器と好きなアビリティを自由に組み合わせることができ、より強力な武器を手に入れたら「戦灰」を付け替えることだってできてしまう。また、僕はネットワークテストで少ししか試せていないが、弊誌で掲載しているネットワークテストのプレビュー記事によると魔法も派手でカッコいいだけでなく、実用性が過去作よりも高くなったようだ。世界各地に様々な魔法や戦灰が隠されていることを思えば、探索がはかどる要因にもなりそうだ。
4.ストーリー
フロム・ソフトウェアは断片的なストーリーテリングで知られており、深いところまで調べるユーザーもいれば、そうでないユーザーもいる。その手法は『ELDEN RING』でも変わらないようだが、ベクトルはこれまでの作品とは様々な意味で違っていそうだ。まず、今作では『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者として知られるジョージ・R・R・マーティンが加わっている。同氏はメインストーリーではなく、『ELDEN RING』の舞台のベースとなる神話を書いているという。ゲームで戦うことになる大ボスは、この神話に登場する英雄たちだが、エルデンリングが砕かれたことによって狂ってしまった。プレイヤーは「褪せ人」と呼ばれる、エルデンリングに拒まれた人々の子孫だが、エルデンリングが砕かれた今、本作の舞台である「狭間の地」に戻ることになる。主人公は固定のキャラクターではないので細かいキャラクター描写はなさそうだが、宮崎は以前のインタビューでNPCキャラクターの描写に力を入れ、彼らの話を通してこれまでよりもわかりやすい物語を綴っていると語っていた。公式サイトによると本作は群像劇になっているらしいが、どのように展開するかも期待したい。
5.強すぎる、そして魅力的すぎるボスたち
フロム・ソフトウェアのゲームで最も記憶に残るものはと言えば、個人的にはいつだってボスたちである。倒せるまで下手をすれば何時間もかかってしまい、イライラすることもあるが、辛いだけに倒した際の達成感もひとしおになる。そして、振り返れば彼らの優れたゲームデザインもさることながら、そのビジュアルもひとつひとつ印象に残っていることに気が付くはずだ。ネットワークテストではすでに記憶に残るボスたちが複数登場している。ひらけたフィールドに出るとすぐそこで跋扈している「ツリーガード」に初めて攻撃を仕掛けて即死し、経験を積んだり武器を強化したりしてから数時間後に戻り、何度もリトライしてやっととどめを刺した経験はそれだけでひとつの物語のように感じられるが、まだ『ELDEN RING』の始まりにすぎない。ネットワークテストに登場しているボスの数からすれば、本編のボリュームはこれまで以上になるかもしれない。マーティンの神話に基づいて作られた狂った英雄たちとも早く戦いたいものだ。
6.霊体たちとの共闘
『ELDEN RING』の戦闘は弱・強の攻撃、ドッジロール、パリィ、バックスタブなど、基本的に「DARK SOULS」シリーズに近い内容である。とはいえ、もちろん新しい要素もあり、その中でも印象的なのが「霊体」だ。世界各地で発見でき、仲間になってくれると召喚できるようになる。「DARK SOULS」にも共闘してくれる協力NPC(白霊)がいたが、いつでも気軽に呼び出せるわけではなかった。霊体もまったく制限がないわけではないが、ボスや強敵がいるときはだいたい呼び出すことができ、シチュエーションに応じて適切な霊体を召喚することが戦略性を高めてくれそうだ。霊体を使ってもゲームが極端に簡単にならないように工夫されているらしいので、惜しみなく使っていきたいところ。とはいえ、ネットワークテストで剣一本で戦おうとするとゲームがはるかに難しくなることも確認できているので、「霊体」や「魔法」に「戦灰」を積極的に使えば楽になることは間違いなさそうだ。宮崎の発言によると霊体はたくさんの種類がいて、探索をする過程で召喚できる数が増えていくらしい。IGN本家では「ポケモンみたい」なんて言われているが……。
7.霊馬での探索や戦闘
オープンなエリアでの探索と戦闘において大きな役割を担ってくるのが「霊馬トレント」だ。「霊馬の指笛」で召喚できる。キャラクターの動きが重く感じられる「DARK SOULS」と違って、『ELDEN RING』のキャラクターは最初から機動力に長け、軽快に感じられるが、霊馬に至っては2段ジャンプができ、移動速度や旋回性もリアルな馬の能力を遥かに超えている。上昇気流に乗ることで空を高く飛んで高所に登ることもでき、空中で軌道を修正できるので高低差のある探索をより刺激的なものにしてくれる。騎乗した状態での戦闘も可能で、フィールドにいるボスたちとの戦いに乗馬して挑めるようになっている。素早く移動できるのでヒット&アウェイも有効だが、接近して攻撃を繰り返すことで敵の「体勢を崩す(スタン状態に近いもの)」ことができる。逃げるよりも前に出るプレイスタイルが報われるデザインはいかにもフロム・ソフトウェアらしいと言えるだろう。ただし、霊馬もダメージを負ってしまう可能性があり、死んでしまうと回復アイテムを使用しないと復活しないので、霊馬の命を大事にしよう。フィールドにいるボスは段階によって霊馬で戦う方が有利だったり、徒歩でないと接近しづらかったりするようなので、戦闘に新たな広がりを持たせてくれそうだ。
8.マルチプレイの要素
ネットワークテストでは他プレイヤーの死に方を確認できる「血痕」やフィールドに書かれた「メッセージ」を読むといった「DARK SOULS」から継承された非同期オンライン要素がこれまで通りに機能していた。他プレイヤーに侵入されたり、協力してプレイしたりするといった直接繋がるオンライン要素はまだ試せていないが、これも「DARK SOULS」と同様のシステムがベースになっているようだ。変化が少ないと言われればそれまでだが、シングルプレイの体験として楽しみながら他プレイヤーからヒントを得られるシステムは秀逸だし、好みに合わせてより深く繋がることもできるバランスは今作でも様々なタイプのプレイヤーを満足させてくれそうだ。
9.美しい景色
これほど残酷で危険に満ちた世界だからつ忘れがちではあるが、フロム・ソフトウェアの作るゲームはいつだって美しい。その中でも黄金樹が輝き、遠景まで見渡せる『ELDEN RING』の舞台である「狭間の地」はついつい立ち止まって景色をじっくりと堪能したくなる。宮崎もインタビューで「僕は常に美しいものを描きたい」と発言しており、『ELDEN RING』の世界観について「テーマがこれまでと違っているので、『DARK SOULS』における正しさ、強さ、美しさと同じではない。そういった違いが世界全体に影響を与えると思っています」と説明している。『ELDEN RING』ならではの美しさはネットワークテストですでに堪能できたが、早くフルスケールで満喫したい。
10. 発見に満ちたフィールド
『ELDEN RING』のネットワークテストをプレイして、最も感心した部分はフィールドの密度だったかもしれない。もちろん戦闘も素晴らしいが、フロム・ソフトウェアの経歴からすればそれは約束された素晴らしさだったと言えるだろう。膨大なスケールでシームレスに繋がるオープンフィールドを作るのはフロム・ソフトウェアにとって初めての挑戦であり、簡単にできることではない。オープンワールドに挑戦して失敗したケースも多いし、スカスカなオープンワールドほど寂しいものはない。幸いにして、ネットワークテストは隅々まで探索したくなるようなフィールドになっていた。砦に坑道や地下墓地といったダンジョンが随所に隠されているし、フィールド上には多種多様な敵が跋扈しており、いきなりボスと遭遇することだってないとは限りない。ボスを倒したり、ダンジョンを攻略したりすることで得られる武器や魔法に戦灰は素晴らしいループを作り出しており、見逃すことなくちゃんと発見できるためのシステムもしっかりと用意されている。商人やその他のNPCにアイテムを製作するための素材、それから霊馬で高所に移動できる上昇気流といったちょっとした発見も散りばめられており、ひたすら寄り道をしてしまうゲームだ。もちろん、本編の広さや密度はまだわからないが、ネットワークテストの出来からすれば、初めてオープンなフィールドに挑戦したとは思えないクオリティーだった。死にゲーが苦手な人は――これまで通りにシビアなチャレンジにはなってしまうが――どうしても倒せない敵がいれば他の場所へ行ってみればいいし、オープンなフィールドで手に入れた武器や霊体を使えばなんとかなるかもしれない。
以上、『ELDEN RING』を楽しみにする10の理由を紹介してまいりました。皆さんが期待するポイントもぜひコメント欄で教えてください!それでは、また会いましょう。
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確かに
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