
多くの若い人たちにクラシック・シトロエンの魅力を知って欲しい
京都で暮らし始めて10年が経った。そもそも東京から京都へと越すきっかけとなったのは、この地にたくさんのクラシックカー仲間がいたからだった。 古都にクラシックカー。確かによく似合う。もっとも京都の人は新しいもの好きで、だからこそガイシャへもいち早く興味を示し、さらに物を大事にされる方も多かったから、程度の良い個体が残って必然、クラシックカーが増えたとも言えそうだ。 実をいうと京都の街中は基本的にクルマを使わずに観光することが推奨されている。バスや地下鉄といった公共交通機関を有効に活用し、できるだけマイカーを使わないように、というのが市の方針だ。それゆえ駐車場環境はお世辞にも整備されているとは言い難いし、何よりバスやタクシー、自転車やバイクであふれる洛中あたりなど、それはもう走りづらい市街地の筆頭格である。マナーも悪いし、他府県ナンバーへの“アタリ”もきつい。 けれどもクラシックカーで走っていると、なぜか走りやすく感じる。周りの視線も心なしかやわらかい。なるほど古い物へは一定の関心と尊敬があるのかもしれない。 以前、同じ感覚をパリで味わった。あの街もローマやロンドンと並んでレンタカーで走ることはなるべく避けたい場所だったけれど、友人のレンタカーで繰り出すと俄然、走りやすく感じたものだ。それが可愛らしい顔つきのコンパクトカーであれば尚更……。 京都で98年からシトロエンのレストアと整備、販売を専門にやってきたショップ、アウトニーズ(https://www.auto-needs.com/)。彼らがクラシック・シトロエンのレンタルサービスを始めると知って、これは仕事抜きでも一度乗っておかねばと思った背景には、そんな経験があったからだった。 できるだけ多くの人に、それも若い人たちにもクラシック・シトロエンの魅力を知って欲しい。アウトニーズがレンタカーを始めた理由は至ってシンプルだった。けれども、貸し出す相手の技量も経験もわからないのにクラシックカーを、しかも一筋縄にはいかなさそうなシトロエンの旧車を貸し出すリスクは大きい。逆にいうとリスクのある事業だからこそ、特化した専門家の出番ということもできる。アウトニーズはだから果敢にチャレンジした。程度の良い個体を探し出し徹底的なメンテナンスを施した上で、最小限ながら現代的な装備(リアカメラやUSBジャックなど)も加えてレンタカーに仕立て上げた。レンタルに供された後はメンテナンスも欠かさない。それによって初心者がどのように扱っていて、それがどのような影響をクルマに与えるのかがわかるというメリットもあるらしい。 メニューは今のところシトロエンの歴史を代表する大小2台の名車、DSと2CVだ。ちょっとクルマに詳しい人ならば、この2台が現代のクルマとはまるで違って、一癖も二癖もあり、そう簡単に運転できそうにないと思うことだろう。けれども、そこもまた専門店である。ドアの開け方からエンジンの始動、変速の方法(これが一番変わっている! )、各種スイッチの操作まで、懇切丁寧に教えてくれるから心配ない。いや、ちょっと不安だけれども、専門家のバックアップがあると思えば少しは気も楽だ。それに先回りして言っておくと、確かにどちらのモデルも運転作法が独特ではあったけれども、乗っているうちに慣れていく。そのうち、そのユニークさが楽しく思えるようになるものだ。
からの記事と詳細 ( クラシック・シトロエンを借り出して洛中洛外を“散歩”する(GQ JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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確かに
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