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Friday, May 21, 2021

世界で一番有名な日本人アーティストは… 『HOKUSAI』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス - ラジトピ ラジオ関西トピックス

 ゴッホ、マネ、モネ、ゴーギャン、セザンヌら印象派の画家に大きな影響を与えたのが浮世絵で知られる葛飾北斎。北斎の版画としてよく知られている「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は新しいパスポートと千円札の絵柄として採用されました。巨大な波の迫力あるしぶきを表現した、あの作品です。

 北斎の絵は世界的に有名なのですが、彼が若い頃にどんな生き方をしてきたのかは謎が多いそうです。90歳まで生きて、3万点を超える作品を残した絵師のいきざまを明かす、映画『HOKUSAI』が5月28日(金)、OSシネマズ神戸ハーバーランド・イオンシネマ加古川など全国ロードショー。

 江戸時代後期。歌舞伎や浮世絵などの文化が庶民に流行していました。腕はいいのですが、描きたくないものは描かず、描くときは気が済むまで描き続ける北斎は、食べていくことすらままならない貧乏生活を送っています。

メイン

 ある日、浮世絵の版元・蔦屋(つたや)が作品に目を付けますが、絵を描く本質を捉えられていない北斎は「なぜ絵を描いているのか」という質問に答えられません。また歌麿や写楽らライバル達に先を越され、悔しさを噛みしめます。

サブ4

 旅に出た北斎は抜け殻のような状態でさまよい歩き、もがき苦しんだ末に自分らしい独創的な描き方を見つけます。江戸に戻った北斎は、奇想天外な世界観で一躍人気の絵師となります。

サブ8

 その後、北斎は武士で小説家の柳亭種彦と出会い、妖怪ものなどの挿絵を生み出します。こうした中、北斎は脳卒中で倒れ、命は助かるものの肝心の右手に痺れが残ってしまいます……。

サブ5

 北斎役は、謎に包まれている青年期を柳楽優弥、老年から晩年の頃を田中泯が演じます。幼少期の北斎は城桧吏です。北斎を見いだす版元、いわばプロデューサーの蔦屋重三郎は阿部寛、晩年の北斎に影響を与える戯作者(げさくしゃ)つまり小説家の柳亭種彦を永山瑛太、北斎の一つ先を行く美人画の大家・喜多川歌麿を玉木宏が演じます。

 この映画をつくるため葛飾北斎の歴史的資料を徹底的に調べ、残っている事実をつなぎ合わせてオリジナルストーリーを組みました。

 北斎は、アメリカのフォトジャーナル誌「LIFE」による“この1000年で偉大な功績を残した100人” (1998年)に日本人で唯一、選ばれました。弟子たちのために北斎がつくったスケッチ集「北斎漫画」がフランスに伝わって印象派に刺激を与え、ジャポニズムブームの先駆けとなりました。あの有名な「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は70歳を過ぎてから描かれたものだそうです。

 江戸幕府が表現の自由を制限していた時代、自分の道を貫き、ひたすら描き続けた絵師・葛飾北斎。この作品はジャポニズムの源として今後、世界中で上映されるのを見据えた表現で撮影されています。映画『HOKUSAI』は5月28日(金)、全国ロードショー。(SJ)

◇映画『HOKUSAI』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。

キャスト:
柳楽優弥 田中泯
玉木宏 瀧本美織 津田寛治 青木崇高
辻󠄀本祐樹 浦上晟周 芋生遥 河原れん 城桧吏
永山瑛太 / 阿部寛

監督:橋本一
企画・脚本:河原れん
配給:S・D・P
(C)2020 HOKUSAI MOVIE

【動画】新しいお札になる“有名な波” 予告映像

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