日本船籍としては最大となる国際クルーズ船が4年後の完成を目指して建造されることになりました。クルーズ船といえば去年、新型コロナの集団感染があり、利用に不安を持つ人も多そうですが…。なぜ今、新たに建造するのでしょう。そしていったいどんな船なのでしょうか?
海運大手の日本郵船がドイツの造船会社「マイヤー ベルフト」との間で造船契約を結びました。総トン数が5万1950トンで、2025年中に完成予定です。船の名前はまだ決まっていません。
現在、日本船籍で最も大きいクルーズ船は、同じ日本郵船の「飛鳥II」で総トン数が5万444トン。新しい船はこれを上回って、日本船籍としては最大になります。
新しい船は「環境負荷低減」を基本コンセプトとしていて、燃料には重油に比べて温室効果ガスの排出が少ないLNG=液化天然ガスも使えるようにします。
そうかもしれませんね。船会社では乗客定員を「飛鳥II」の85%程度にしぼることで、より快適な船内空間にするとしています。
そのうえで感染症対策として、医務室を強化して船内にICU(集中治療室)やPCR検査室を設けるとしています。この医務室は空調システムを独立させ、感染症が発生した場合は隔離区画としても利用できるとしています。
このほか船内には、100%外気を取り入れる最新の換気システムや、高性能のフィルターが付いた空気清浄機、タッチレスで操作できるエレベーターなどを導入する計画です。
確かに現状では、新型コロナウイルスの影響で国際クルーズ船の運航は世界的にストップしています。ただ国内では、国土交通省の監修で作成された運航を安全に行うためのガイドラインにのっとって、日本郵船と商船三井が国内のツアーをすでに再開しています。
また、今回の新造船の完成予定は今から4年後で、日本郵船は感染が収束してからの需要の回復を見込んでいます。現役を引退した高齢の夫婦など、クルーズ旅行を楽しみたいという潜在的なニーズは引き続き高いと会社では予想しています。
一方で、新しいニーズも取り込もうとしています。新しい船では外洋に出てもWi-Fiを使えるように通信環境を整備します。仕事をしながら休暇をとる「ワーケーション」のニーズに対応しようというねらいです。
今回建造される船は、世界的にみれば「大型客船」ではなく、「中型客船」にあたります。会社では、4年後からクルーズ船を活用して日本各地の魅力を紹介する取り組みなども推進していきたいとしています。
からの記事と詳細 ( 日本最大のクルーズ船 建造へ いったいどんな船なの? | NHK - NHK NEWS WEB )
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確かに
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