◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(30日)◇トーリーパインズGCサウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
通算10アンダーでカルロス・オルティス(メキシコ)と並ぶ首位に立ったパトリック・リードだが、ラウンド後の質問は後半10番の出来事に集中した。
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2位に4打差をつける単独トップで折り返して迎えたこのホール、左サイドのフェアウェイバンカーからカート道のさらに左へ引っかけた2打目は深いラフに止まった。近くにいたボランティアにボールが跳ねなかったことを確認すると、埋まっている可能性があると判断。マークしてボールを拾い上げてから競技委員を呼び、無罰での救済が認められた。
バンカー越え、しかもピンに向かって下る難しいアプローチは4.5mほどの距離を残したものの、これを沈めてパーセーブ。「39」と苦しみ抜いたバックナインでは大きなプレーとなった。
しかし、中継局CBSのアナリストが本当にボールが埋まっていたのか懐疑的な見解を示すと、視聴者やSNSで動画を見たファンからも、ボールを拾い上げた後に競技委員を呼んだ手順を含めて異論が出た。
リードはラウンド後に「誰もボールが跳ねたのを見なかった。拾い上げてから指を入れて確認した。両サイドにリップがあって、くぼんでいた。ルールオフィシャルからも(対応は)完璧だったと言われたから、ただプレーを続けたよ」と改めて説明した。
シニアトーナメントディレクターのジョン・ムッチ氏も「彼はボランティアにボールが跳ねたかを尋ね、ボランティアが『跳ねなかった』と言った。ボールが埋まっていると結論付けるのは妥当であり、それを確認する権利があった。何も悪いことはしていない」と重ねて言った。
それでも厳しい声が残る。本人が否定し続ける大学時代の練習でのスコア改ざんや窃盗容疑といったネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)しきれていないことも大きい。直近では2019年のツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」3日目。砂地(ウェイストエリア)からのショットを打つ前、素振りでクラブヘッドがボール後方の砂に接地し、ゴルフ規則8.1a(ライ改善の制限)に違反したとして2罰打を科された。
「このような状況になったとき、ほかの選手よりも厳しい目で見られていると感じるか?」。“直球”の質問にリードは「確かにそうだね。きょう起きたことは不運だったと思うけど、同時に僕がいつもやっていることであり、みんながやるべきことなんだ。ボールが跳ねたかどうか、ハザードラインを越えたかどうか、同伴競技者に確認を求める。プレー中にすべてを見渡すことはできない。ほかの選手、ボランティア、ルールオフィシャルを頼って正しいと認められれば、次に進むことができる」と正論で返した。
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確かに
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