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Thursday, October 29, 2020

伝わらない・まとまらない会話をすぐ変える4つのテクニック - ライフハッカー[日本版]

こんにちは。1分トークコンサルタントの沖本るり子です。

伝え方の悩みとして多くあげられるのが、考えていることを「正しく伝えられない」「言葉にまとめられない」というもの。

そんな人に向けて、コンパクトにまとめる伝え方のヒントをお話しましょう。

伝わらない・まとまらない会話の2つの特徴

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Image: Shutterstock

聞く側の立場に立ったとき、その特徴がみえてきます。

1. 話を盛り込みすぎる

たいていは、時系列で話が始まります。

「久々に天気がよいから、でも今日はちょっと暑いかな、最近あまり良い天気ではなかったので、体調を崩している人も多いし、外出が面倒になってランチ抜きになってる人も多そうだし。

あの駅の3階にこないだできた焼肉30分食べ放題のお店で、肉をがっつり食べて元気もりもりに…。

店がオープンのとき今日までの50%オフの割引券をもらったから、今日、食べ放題ランチ一緒にどう?」

ちょっとオーバーに書いていますが、この場合、一番言いたかったことは、

「今日まで50%オフである焼肉食べ放題のランチを一緒に食べよう!」

それだけです。

“あれもこれもと話をしないと伝わらないはず”といろんな話を盛り込んで結局伝わらない話し手のやりがちなミスです。

こんなふうに言われたら、聞き手はあれもこれもと、いろいろなことを連想していきます。

話し手「久々に天気がよいから、でも今日はちょっと暑いかな〜」

聞き手は、頭の中で「天気の話か…」

〜〜ほんと!こんなに良いお天気なら、洗濯物がたくさんたまってるので洗濯してくればよかった。明日もこんなお天気ならいいんだけどなぁ。確かに、暑いし、もう少し、薄手のカーディガンにしてくればよかったかなぁ~〜

と、あれこれ考えているかもしれません。

話し手「最近あまり良い天気ではなかったので、体調を崩している人も多いし、外出が面倒になってランチ抜きになってる人も多そうだし〜 」

〜〜確かに、ここのところの天気では、体調ちょっと崩し気味かもしれない。そろそろ健康についても考えようかな〜〜

と、聞き手の頭の中は、健康ネタモードになっています。

話し手「あの駅の3階にこないだできた焼肉30分食べ放題のお店で〜」

〜〜食べ放題なんか行かずに、スポーツジムでも通い、健康管理するか~。駅前にそうそう。ジムあったな〜〜

と聞き手の頭は、自身の健康状態が気になり健康ネタ一色になってきました。

話し手「肉をがっつり食べて元気もりもりに…。店がオープンのとき今日までの50%オフの割引券をもらったから、今日、食べ放題ランチ一緒にどう?」

聞き手「いや、悪いけど、月末の健診まで、しばらく健康管理することにするよ。食べ放題には誘惑多すぎて今日は遠慮しておこうかな。健診後にまた誘ってね」

話し手「え! そんな~…割引が…」

聞き手「せめて健診までは、気をつけてみるよ」

今日までの割引券を使用したくて、食べ放題ランチに一緒に行きたいと伝えたかったはずなのに…。

話が正しく伝わらない残念な結果になってしまいました。

誘いを断られないよう、一生懸命にあれこれプラスして伝えたはずが、むしろ失敗してしまったケースです。

そもそも天気と気温の話までで、食事の誘いとは想像がつかなくても不思議はありません。

さらに、体調を崩している人も多いし、外出が面倒になってランチ抜きという話からの連想が、聞き手自らの健康状態を気遣う想像させてしまったのです。

私たちは、皆それぞれ、これまでの人生経験から価値観も生まれ、自分の想像と同じ想像をする人ばかりだとは限りません。むしろ違うのが普通くらいに考えておかなければなりません。

2. 1文がだらだらと続く

話が伝わらない人は、1文がだらだら続くのも特徴です。

「~て、」「~で、」「~が、」「~ですが、」などがてんこ盛りに入って、話が途切れないのもまとめられない原因です。

話を途中、切るだけで、話はだいぶまとまります。

会話が伝わる・まとまる4つのテクニック

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Image: Shutterstock

そんな特徴を踏まえつつ、話をまとめられるようになるテクニックを4つ紹介します。

1. コンパクトに話をまとめ(話を間止める)よう

普段から話をまとめるのが苦手なら。

話を「まとめる」=話を間(ま)で「止める」と考えてみてください

ここで言う、間とは、句点(。)で まる の“ま”のこと。つまり、話を間止める。(はなしをまとめる)こと。

そう考えて意識すると、ついダラダラとつなげて話すことが減り相手にも伝わりやすくなるはずです。

2. まず、一番伝えたいことを10秒で話す

もちろん、短く切るだけでなく、話の全体の構成を考えることも必要になります。

そんなときの簡単なテクニックが、一番言いたいこと(相手にしてほしいこと)は何かと考えて、一言(10秒以内)にまとめ、先に話すだけ。これをすれば話はグンと伝わりやすくなるのです。

そのあとも、1文を10秒以内で言い切れる内容にまとめていけば、それだけで自然と伝わる言葉になります。

3. 場面別に使い分けることも重要

1日24時間、常に、最初に一番言いたいことを10秒以内で伝えなければならないかというと、そんなことはありません。

話はつねにまとめないといけないのかというと、これも違います。だらだらのらりくらりの会話が必要なときもあります。

例えば、雑談や、時間稼ぎの場面です。

雑談まで、話をまとめなきゃいないとなると脳が疲れ、話すのが嫌になってしまいますよね。

雑談のときくらい、気を抜いていいのです。

もちろん雑談の中でも、ここはびしっと伝えておきたいと思えば、そこはまとめて話してください。

常に、びしっとされると、聞き手が緊張しますので、基本は気を抜いていいのです。

むしろ、だらだらの中に、ここぞというとき、緩急つけてびしっと話すと、伝えたかった話がよりまとまって聞こえ、伝わるはず。

4. ただコンパクトにすればいいわけではない

話す時間が決められているときは、まとめなきゃと意識して、話を短くまとめすぎると、空白の時間ができて困るということもあります。

そんな場面では、途中、これまで通りにだらだらしつつ時間を稼ぎ、最後だけ、話をまとめることをおすすめします。

また相手が早口だったり、気が短い人の場合も、そしてどうしてもここはうまく伝えておきたいというところは、きっちり話をまとめて伝えられるように。


人と会話をするときは、一番伝えたいことは何かを考え、まとめ方を日頃から意識して練習しておくと良さそうです。

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