「朝ドラに出させて頂いてから、よく“夢二の美人画みたい”って言われるようになりました。鏡で絵と自分を見比べてみたら、“ウン、確かに似てる”って。夢二の絵はとても好きなので嬉しいです」 竹久夢二は明治中期から昭和初期にかけて多くの美人画を残した。独特の画風から「大正期の浮世絵師」とも呼ばれるが、夢二が描く、うりざね顔にタレ気味の離れた目が印象的な女性たちは、たしかに入山とどこか共通点が。 「彼女らを『夢二式美人』とも呼ぶらしいんです。それに似ているなんて、光栄と言うしかないです」 夢二は大正4年に、未完成ながら「カフェーの女」という油絵を残している。奇しくも入山が演じるのは、東京のカフェーで働く女給の希穂子という役柄だ。 「福島県出身の希穂子は、職場でかつての恋人と再会するなど、切ない恋愛を経験します。本心は胸の奥に秘め、いつも相手を立てる優しさと芯の強さをあわせ持った女性。実際の私とは違うところもありますが、台本を読んですぐに、ぜひ演じたいと思いました」 とはいえ、スタジオでは試行錯誤の連続とか。 「撮影のたび、演技の難しさを痛感しています。でも、先輩たちから学ぶことは本当に多いです。いまは演技を“ああしよう、こうしよう”と考えるのではなく、いかに自分を周囲に溶け込ませるかに神経を集中させています」 女優業に専念してから今年で12年。目指すは、 「映画でもテレビドラマでも、“入山法子が出演しているから見よう”って思われる女優になることです」 はんなりした雰囲気の中にも芯の強さが窺えるのは、やはり“夢二式”? 「週刊新潮」2020年7月2日号 掲載
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「エール」出演・入山法子が“大正浪漫”顔で話題 「夢二の美人画みたいと言われます」(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
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