レモンサワー、レモネード、レモン入り菓子など、空前のレモンブームが続いている。だが、レモンは健康効果がある一方、輸入レモンには大量の防かび剤がついている。摂取を避けるためにはどうすればいいのだろうか。(消費者問題研究所代表 垣田達哉) ● 輸入レモンに付着する 大量の防かび剤 昨年あたりから、空前のレモンブームと言われるようになった。缶チューハイやレモンサワー、ハイボールなどのアルコール類から始まり、スイーツなどのケーキ・菓子類はもちろんのこと、各種清涼飲料水など、市販品ではレモン商品があふれている。飲食店では、居酒屋だけでなく、レモンの輪切りを麺が見えなくなるほどのせたラーメンなど、多くの店でレモンが使われている。 確かにレモンに含まれるクエン酸の健康効果はあるが、輸入レモンには大きなデメリットもある。それは農薬だ。 輸入が多いかんきつ類などの果物は、長時間船で輸送されてくるので、かびを防ぐための防かび剤(農薬)の使用が認められている。 通常、農薬は栽培中に使われるもので、収穫後に使われることはほとんどない。しかし、輸入かんきつ類等では、長期間の移動のため、かびを防ぐ必要があり、主に輸出される国の港で大量の防かび剤が、エアーシャワーのように噴霧される。
最近はこうした映像が紹介されるテレビ番組はないが、10年以上前はテレビで紹介されたこともあった。その映像を見ると「とてもそんな果物を食べることはできないと思う消費者が増える」ので、今は紹介されることはない。こうした農薬は、収穫後に使用されるので「ポストハーベスト農薬」と呼ばれている。 日本では、収穫後にこうした農薬を使用することができないので、国産レモンを含めすべての国産果物は、収穫後に農薬を噴霧することはない。しかし、多くの輸入かんきつ類等の果物は、農薬としてではなく「かびを防ぐ添加物」として使用が許可されている。名目は添加物でも、実態は農薬である。 ● 水洗いでは農薬の 半分も除去できない 問題は、こうした農薬がどの程度果物に残留しているかだ。 それをテストした結果がある。北海道消費者協会が、メキシコ産グレープフルーツ、米国産レモン、豪州産オレンジのテスト結果を、平成30(2018)年10月に公表している。 レモンについては、防かび剤のチアベンダゾールが果肉から0.03ppm、果皮から1.01ppm。イマザリルが果肉から0.04ppm、果皮から1.09ppm。フルジオキソニルが果肉は不検出、果皮から0.99ppm検出されている。 いずれも残留基準値を超えるものはなかったものの、当然のことだが、防かび剤は収穫後に果実に噴霧されるので、果肉よりも果皮の方に圧倒的に多く含まれていることが実証された。 残留基準値を下回っているとはいえ、わざわざ農薬を摂取したくはない。果皮にかなり多く含まれているので、果皮を食べなければ安心だ。果皮ならば「洗えば落ちるだろう」と思われるかもしれないが、北海道消費者協会は、洗浄テスト結果も公表している。 洗浄テストは、豪州産オレンジで行われているが、レモンでも同じような結果が出るだろう。結果を見ると、洗浄の仕方で随分差が出ることが分かる。除去できる農薬の割合(除去率)は、水洗いでチアベンダゾール38%、イマザリル21%。洗剤洗いで同49%、同26%。塩もみで同79%、同39%。ゆでるで同90%、同61%となっている。 まず、チアベンダゾールよりもイマザリルの方が、除去率がかなり低い。イマザリルは、レモンの防かび剤として非常によく使われる農薬である。水洗いでは20~40%程度しか除去できないということだ。ゆでることで、チアベンダゾールは90%除去できるが、イマザリルは61%である。 とはいえ、レモンをゆでることはほとんどない。では、どうしたらレモンの農薬の摂取を避けることができるかといえば「果皮を食べない」ことだ。 「果皮なんか食べることはない」と思われるかもしれないが、意外と落とし穴が多い。
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July 24, 2020 at 04:01AM
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