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Monday, July 6, 2020

緊急事態宣言は「伝家の宝刀、一回だけ」 シナリオ揺らぐ第2波(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

 東京都の新規感染者が107人に上った2日夕、安倍晋三首相は官邸で日本医師会の中川俊男会長と会った。「ワクチン開発が予想以上に早く進んでいますね」と自ら話題を振った首相。「夜の街」「昼カラオケ」など対策強化の必要性に触れたが、それ以上の言質は与えなかった。 【動画】「涙が出た」コロナ終息願う動画、ネットで話題に  「大したことないでしょ。みんな動いてるんだから」。2日夜、政府高官は周囲に余裕を漂わせた。翌朝、別の政府関係者も「いちいち浮足立つ必要はない。堂々としていればいい」。確かに今は検査態勢が充実し、医療にも余裕がある。官邸幹部は「伝家の宝刀は1回だけ」と緊急事態宣言を封印する。  都内の感染者は2日連続で100人を超えた。第2波を「秋から冬」と予測し、それまでを「経済を回し、これ以上の倒産や失業を食い止める期間」と位置付ける政府のシナリオは、次第に危うくなりつつあるように映る。

      ■  「感染拡大の防止と経済社会活動の両立に万全を期す」。東京都の小池百合子知事は3日の記者会見でこう訴えた。5月25日に緊急事態宣言が全面解除されて以降、政府や自治体が繰り返すメッセージだが、このバランスが難しい。  視野を広げてくれるデータがある。2019年の人口動態統計月報年計(概数)。全国で1年間に死亡した人を死因ごとに分類している。例えば、インフルエンザでは年間3571人が亡くなっている。交通事故死は4295人に上る。

 一方、新型コロナウイルス感染症でなくなった人は今月2日時点で977人。今のところ、コロナで死亡する可能性よりも、インフルエンザや交通事故で死亡する確率の方がはるかに高いことが分かる。  それでも私たちの社会は、そのリスクを許容している。インフルエンザで学級閉鎖はしても、地域の飲食店が休業することはない。交通事故死もゼロを目指すなら自動車を禁止すればいいが、そこまでの議論にはならない。  コロナはどうか。第1波は緊急事態宣言で乗り切った。支払った経済的コストは妥当だったのか。第2波の感染リスクはどこまで許容できるか-。

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