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Sunday, April 5, 2020

歩きやすくて抜け感もあるミュールで差をつける。【ファッションプロの週間コーデ予報/影山蓉子編】 - VOGUE JAPAN

Photo: Christian Vierig / Getty Images

編集N  これまでこの連載でお話をお伺いしてきて、影山さんの足もとへのこだわりをひしひしと感じています。そこで今週は、春のコーデを今季らしく仕上げてくれるシューズについて教えていただけたらと思います。影山さんは、この春どんなシューズコーデに注目されていますか?

影山 今シーズンは、ヌーディものがトレンドですよね。かくいう私もボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の新作に一目惚れしてミュールを購入しました。こちらは後ほどご紹介しますね。

編集N ありがとうございます、楽しみです! 確かにストリートスナップを見ていても、圧倒的にミュールの着用率が高いです。でも歩きづらいものもあって、セレクトが難しいのではないでしょうか。

影山 視点を少し変えてみると身近なアイテムにもなりうると思います。私はボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のサボのようなデザインをベースにしたミュールを履いたときに、思った以上に快適でびっくりしたんです。ちょうどこのアナベル・ローゼンダール(右)が履いているタイプのホワイトです。そこからまた今季らしいヌーディなものにアップデートしたくなって、新しいものを買いました。

編集N 選びかたによっては、日常的に楽しめるということですね。

影山 ミュール全般の話となると難しいのですが、ホールド力の高いデザインを選ぶことで、歩きやすさはある程度叶うと思います。

ビギナーにぴったりのミュールと、その着こなし術。

Photo: Christian Vierig / Getty Images

編集N 影山さんのおっしゃるホールド力の高いデザインについて、もっと詳しく知りたいです!

影山 クロエ・アルシュのような甲が深いデザインは、ビギナーにもおすすめです。彼女のようにヒールが高すぎないタイプを選ぶと、より快適なのではないかと思います。

編集N これはフィレンツェのブランド、ギア・クチュール(GIA COUTURE)が、スタイリストのペルニーレ・タイスベックとコラボしたモデルみたいですね。調べてみたらリアルプライスですし、欲しくなってしまいました。

影山 肌馴染みのいいシックなカラーを選んでいて、ニュアンスのある着こなしに仕上げているところもさすがですよね。他のアイテムは比較的重ためのデザインをチョイスして、足もとだけを軽くするというバランスもモダンです。

Photo: James Devaney / Getty Images

編集N 同じようなデザインを履いているのに、マーゴット・ロビーはあまり素敵に見えないのですが……ドレッシィな服に合わせるのは難しいのでしょうか?

影山 ドレスに対して足もとが軽すぎるので、バランスが悪く見えてしまったのだと思います。ドレッシィなスタイルとミュールの相性自体に問題はありません。ただ足もとが華奢になるので、着こなし的には縦のラインを意識したほうがまとまりやすいかもしれませんね。なので、ミュールはパンツと合わせるほうがハードルが低いです。

編集N 確かに、このお嬢様風のフレアドレスだとチグハグ感が否めません。

影山 あと、甲深なデザインの場合に黒などの濃いめの色を選ぶと、素肌とのコントラストがつきすぎて脚のラインが分断されてしまうので、スタイルアップが難しくなるという点も注意が必要です。デザインに限らずですが、肌馴染みのいい中間色を選んでパンツを合わせる着こなしは、ビギナーでもバランスがとりやすいのでおすすめです。慣れてきたらキュロットなどを合わせて、今年らしくスタイリングしてもいいですね。

ストラップ付きなら憧れの華奢なデザインもクリア。

Photo: Edward Berthelot / Getty Images

編集N デザインの話をつづけると、ミュールと聞いてまっ先に連想するのは、イラストレーターのジェニー・ウォルトンのようなポインテッドトゥの華奢なタイプのものです。憧れはあるけれどもやっぱり歩き辛そうだな、と。

影山 彼女はスタイリングも含めて、すごく素敵に履きこなしていますね。でも確かにこのタイプは、歩き回りたい日にはおすすめしません(笑)。爪先がミュールの先端まで入らないので、どうしても踵がカパカパしてしまうんですよね。車で移動できる時や短時間でのお出かけで取り入れるのがベターだと思います。

Photo: Christian Vierig / Getty Images

編集N わがままな要望だとは思うのですが、見た目を諦めなくても心地よく楽しめる、華奢なミュールというものは存在しますか?

影山 スタイリストのエミリー・シンドレフが履いている、アミナ モアディ(AMINA MUADDI)のミュールのようなストラップ付きのデザインであれば、安定感が増すので無理なく楽しめるのではないかと思います。

編集N このミュール、おしゃれなインフルエンサーたちがよく履いているので気になっていました。これくらい細いストラップだと、女性らしいポイントになりますね。フィット感がありそうなので、歩くたびに音が鳴って恥ずかしい思いをしないでもすみそう(笑)。

影山 ヒールに安定感があるところもいいですね。甲部分に限らず、ストラップがついているデザインだと、ぐっとリアルな存在になりますよ。

今シーズン押さえておきたい注目のミュールとは?

Photo: Christian Vierig / Getty Images

編集N その他に今季おすすめのミュールはありますか?

影山 ブロガーのレオニー・ハンネも履いていますが、バレンシアガ(BALENCIAGA)のミュールは、ひとつ取り入れるだけでスタイルがキマって見えるデザインですよね。キトゥンヒールで一見履きこなすのが難しそうに見えますが、ノーズが長いデザインなので安定感もあります。そしてスタイリングにモードなアンバランス感が生まれて、個人的にすごく好きなデザインですね。

編集N 切れ込みが入っているので、足もとがきれいに見えそうなところも魅力的ですね。

Photo: Edward Berthelot / Getty Images

影山 同じくつっかけデザインになるのですが、このジャックムス(JACQUEMUS)もヒールがチャンキーなデザインで素敵です。

編集N ヒールに安定感があるものだと、つっかけタイプでも比較的歩きやすそうですね。参考になります。

Photo: Christian Vierig / Getty Images

影山 あと私が今シーズン気になっているのは、彼女みたいなソックス合わせ。上級者向けではありますが、大人の遊びが効いていて粋ですよね。

編集N このボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のミュールもすごく素敵ですよね。

影山 ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は本当にイットシューズの宝庫です。そしてまさに彼女の履いているミュールが、私が最近買ったものと同じなんです。色違いのタイプなのですが、次にご紹介しますね。

影山さんのミュールスタイルをご紹介。

これが今シーズン私がゲットしたボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のミュールです。チャンキーなデザインなのに華奢なヒールというギャップに惹かれました。横から見たときに、女性らしさがあって素敵なんです。甲のイントレチャートが主張するデザインだったので、あえてベージュを選んで軽やかな印象に。甲部分がしっかりしているうえにしなやかなレザーなので、見た目以上に安定感もあって履きやすいところも魅力です。

私はかっちりめのスタイルにミュールを合わせるバランスが好きなので、イザベルマラン(ISABEL MARANT)のコートに定番のタートルネックニット、ルメール(LEMAIRE)のパンツを合わせてスタイリングしてみました。

今シーズンはいつも以上にヌーディなデザインのシューズが多く登場しているので、自分の足型に合うものを見つけて楽しんでみてください!

Profile
影山蓉子
eight peace所属のスタイリスト。2009年にキャリアをスタートし、『VOGUE JAPAN』をはじめさまざまなモード誌や広告などにて幅広く活躍。トレンドをモダンに落とし込んだスタイリングに定評がある。

【過去記事もcheck! ファッションプロの週間コーデ予報】
・メイク並みの効果アリ!? 春のビッグイヤリング活用術。
・外でもさまになる、スウェットのモードな着こなし方。
・体型をカバーする、タックパンツのスタイリング術。

Text: Asa Takeuchi Editor: Airi Nakano

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April 05, 2020 at 06:00PM
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