■今週の名言
Those who do not remember the past are condemned to repeat it.
(過去を覚えていない人は、過去を繰り返す運命にある)
■名言を味わう
「過去の失敗をすぐ忘れてしまい教訓にできない人は、必ず同じ失敗を繰り返す運命にある」といった類いのことを言っています。
うーん、ちょっと怖いですが、確かにそうだなと素直に思える一言ではないでしょうか? 痛い目にあった直後は「二度と同じ過ちを繰り返すものか」と誓っても、喉元過ぎれば……で、しくじって辛かった・困った記憶も忘却の彼方へ消え去ってしまう。こうなると、同じ過ちをつい繰り返してしまいがち。
仕事においてもこのことは、非常に重要なポイントでしょう。失敗すること自体は人間誰しもあることですが、すぐ繰り返すタイプの人と、繰り返さないタイプの人と、2つに分かれるんですよね。
サンタヤーナが言うように、手痛い間違いを覚えているかいないかでタイプが決まるのだと思います。どちらと一緒に仕事をしたくなるかは、もう一目瞭然ですね。
■名言の単語ピックアップ
condemn
(強く)非難する、責める
いつもより難易度が高めの単語ですが、ビジネスでも特にフォーマルな場面でよく使われます。意味をしっかり理解した上で、実際に使いこなせるようにしましょう。
まず発音に要注意です。あえてカタカナにすると、condemnが「カンデンム」、condemnedが「カンデンムドゥ」のようになります。強勢を置くのは前ではなく、「de」と真ん中部分になることも意識して発音してください。
condemnは幅広い意味を持つ動詞ですが、いちばんよく使うのは「非難する」という意味になります。「責める、とがめる、糾弾する」といった訳が当てはめられることもあります。
「非難する」の動詞としては、blameが真っ先に浮かぶと思いますが、こちらはblame+人+forで「〜という理由で人を非難する」という意味に。いっぽうcondemnは、道徳的理由などを背景にして強く非難する、といったニュアンスでよく使います。
例えば、We condemn the company for treating us unfairly.(あの会社が我々を不平等に扱ったことを強く非難します)のように使います。
上の例のようにオフィシャルな場面で、非難の意を強く表明する際の鉄板表現なので、少し硬い響きを持ちます。
国家間でのやり取りでも頻出します。「5 European nations condemn latest North Korea missile tests(ヨーロッパ5カ国、北朝鮮の直近のミサイル発射実験を強く非難)」(3月6日、AP News)や「Coronavirus: EU condemns Trump travel ban on 26 European countries(コロナウィルス:欧州連合、トランプ氏のヨーロッパ26カ国<から>の渡航停止を強く非難)」(3月12日、BBC News)のように、ニュースの見出しにもよくなります。
定型としては、condemn A for Bで「AをBのかどで非難する」があります。
We condemned him for his lack of communication and for not being a team player.
(我々は彼のコミュニケーションの欠如と個人プレイをとがめた)
またこれもニュースでよく使われるのですが、「有罪を宣告する(申し渡す)」という意味もあります。
The terrorists were condemned to death.
(そのテロリストたちは死刑の宣告を受けた)
*be condemned to deathで「死刑を宣告される」。
この場合はtoという前置詞を直後に伴います。condemn+人+to deathで「(人に)死刑を宣告する」となります。
さて名言でのcondemnですが、意味としては「運命づける」「しいる」「強制する」となります。... are condemned to repeat itとなっているので、受動態ですね。be condemned to...で「運命づけられている」ですから、「それを繰り返してしまうよう運命づけられている」となります。
この「運命づける」には、「しいる」といった別の訳からもわかるように、「不快なことを強制的に」というニュアンスがあります。
Her inability to socialize condemned her to a lonely life.
(社交性がないことで彼女は、孤独な人生を送るはめになった)
His lack of proper education condemned him to a lifetime of menial jobs.
(十分な教育を受けていなかったため彼は、ずっとつまらない仕事につくことをしいられた)
condemn A to Bで「AをBの状況に追い込む」「AにBをしいる」という意味になるわけです。
それからcondemnedは、動詞condemnの過去形、過去分詞であるだけでなく、形容詞で「有罪(死刑)を宣告された」「使用禁止の」などといった意味もあります。a condemned criminalで「死刑囚」、a condemned buildingなら「使用禁止の建物」となります。
以上のように、いろいろな意味を持つcondemnは一筋縄ではいかない単語とも言えますが、用例にもたくさん触れながら少しずつ“攻略”していきましょう!
■名言を解剖する
Those who do not remember the past are condemned to repeat it.
(過去を覚えていない人は、過去を繰り返えす運命にある)
those who +動詞は「動詞する人々」、言い換えれば、the people who +動詞ということです。whoの関係代名詞節がpastまでで、主語のthoseを修飾しています。
areがこの文全体の述語動詞になります。...are condemned to repeat itと受動態になっています。最後のitはthe pastを指していますから、「過去を繰り返すように運命づけられる」となります。
また、過去、現在、未来は、(the) past, present, and futureとパッと言えるようにしておきましょう。
最後にrepeatは、中学の英語の先生にRepeat after me.(私のあとについて言って)と何度も指示されていたと思うので大丈夫ですね。ただここでのrepeatは「繰り返して言う、復唱する」という私たちがいちばん聞き慣れたものではなく、「(経験などを)もう一度行う、繰り返す」という意味で使われています
今回の名言、repeatを使った命令文で端的に表すとすれば、Don’t repeat the same mistake(s).か、Stop repeating the same mistake(s).でしょうか。「同じ間違えを繰り返すな」ということですね。
ただし英語学習については、真逆のメッセージを私から贈らせてください。
Don’t be afraid of making mistakes. English is not our native tongue, and nobody is going to condemn us for making a few mistakes. Plus, there is a saying, “Practice makes perfect.”
(間違いを冒すことを恐れないで。英語は私たちの第一言語ではないのだし、ちょっと間違えたからってひどく糾弾されることはありませんよ。それに「習うより慣れろ」ということわざもありますしね)
■今週の1枚
高知県に旅行したときに、高知城で光を使ったイベントが開催されていました。きれいにライトアップされた、光の風船のような模様が行ったり来たり。小雨が降るなかお城もライトアップされ、幻想的な雰囲気が満点でした。
夜の写真は難しいと知りつつ、傘をさす見物客の後ろ姿も取り込んで撮影に挑んでみました。the pastにタイムスリップする瞬間を捉えてみた……、と言うには無理があるでしょうか(笑)。
さて次週(4月13日更新予定)の「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は、ジャマイカ出身のミュージシャン、ボブ・マーリーの言葉をフィーチャー。レゲエの神様と呼ばれる彼は、hitという誰もが知る一般動詞を使って、音楽の魅力を茶目っ気たっぷりに語っています。
どうぞお楽しみに。See you next week!
(構成・山本航)
■「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は毎週月曜朝に配信します。
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April 06, 2020 at 05:02AM
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