柔らかな物腰。どちらかと言えば声も小さめ。趣味はレゲエ鑑賞。どこにでもいそうな穏やかな好青年だが、リングに上がるとその印象は一変する。真辺健太さん(29)=福岡県柳川市西魚屋町、リングネーム・Gang-G(ギャンジー)=は全国のファンから、破壊力抜群のパンチと好戦的なファイトスタイルが支持されるキックボクサー。格闘技興行「大和」(本部・同県田川市)の55キロ級王者だ。
柳川市の大和中ではサッカーに明け暮れた。型枠解体の会社に就職し、23歳になる直前に退職。兄が立ち上げたキックボクシング中心の「ゴリラジム」の手伝いを始めたのが、格闘技との出会いだった。「殴り合いのけんかなんてしたことないし、人を殴ることにすごく抵抗があった」。初めは遊び半分だったという。
二日酔いで試合に出たこともあったアマチュア時代の戦績は、デビューから5連敗での2勝5敗。それでも見る人は見ていた。メジャー興行「RISE」の当時の王者が「この選手はプロでやれば強くなる」と言ってくれたのを人づてに聞いた。アマチュアはヘッドギアやすね当てを付ける。グローブも大きく、試合は当てることを優先したポイントの奪い合いになりがちだ。“被弾”覚悟で殴り、蹴り、KOを狙う真辺さんには不向きだった。
26歳でプロ転向。出遅れを埋めるかのように必死で練習した。昨年11月に大和のタイトルを獲得。今年2月には念願のRISEのリングに上がった。威力も当て数も圧倒しながら終了2秒前、相手のイチかバチかのバックブロー(裏拳を使う大技)をくらってダウンし、判定で逆転負け。「右のガードの戻しが遅れた。練習でも指摘されていたポイントだった」と悔しさをにじませた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月のタイトルマッチが中止。勝てばさらに有名な興行「K-1」への出場も内定していたが、それも流れた。代表を務めるゴリラジムは営業を自粛。ほぼ一人っきりのジムでサンドバッグを相手に1日4時間の練習を続ける。
「試合が怖いと思ったことは一度もない。今はキックボクシングをやることと生きることが等しい」。チャンピオンといえどもファイトマネーは数万円。スポンサーを募集している。RISEでの試合は動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴可能。 (森竜太郎)
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April 27, 2020 at 01:22PM
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「キックボクシングは生きること」 遅咲きのプロ、2年で王者に - 西日本新聞
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