訪日外国人が増えている。そんな外国人向けに、日本とはどういう国なのかを紹介したガイド本は少なくない。本書『英語でガイド! 外国人がいちばん不思議に思う日本のくらし』(Jリサーチ出版)は、外国人と接する機会が多い日本人向けに、日本語と英語で解説している。かなりディープなネタまで掘り下げているのが特徴だ。著者のデイビッド・セインさんは英語指導歴35年。多数の著書があり、NHKをはじめ各種メディアでもおなじみだ。
音声はダウンロード
この種のガイド本では通常、有名な観光スポットや、日本にある世界遺産などがたっぷり紹介されている。グルメやショッピングの情報も盛りだくさん。一通りの理解は可能だが、それだけでは物足りないという好奇心に満ちた外国人も少なくない。ビジネスなどで付き合いが深まれば、そういう外国人に突っ込んだことを聞かれることがあるかもしれない。本書はそんなときの助けになる。
全体は「日本の文化」「日本のくらし・習慣」「日本の食文化」「日本の娯楽・建造物・宿泊」の4章に分かれている。それぞれに「外国人がいちばん不思議に思う」という形容句が付いている。
まずは「日本の文化」。駄菓子屋、プリントシール機、JK文化、サバイバルゲーム、血液型にやたらこだわる、ラッピング、聖地巡礼などが登場する。マスク、カラオケ、漫画喫茶、都市伝説などもある。
おおむね見開きで一つのテーマを取り上げている。写真やイラストもたっぷり添えられ、外国人からの質問内容に即した問答例が英語と日本語で続く。覚えておくべきキーワードもピックアップされている。英語は中学生レベル、ネイティブスピーカーによる音声付き。ネットからダウンロードできる。
100円ショップ、交番、国民皆保険・・・
こんなものも、と感心するのが「ラブホ」だ。本書によると、訪日観光客の宿泊先として意外に人気があるという。「ラブホとは何ですか」「普通のホテルとの違いは?」などの質問に、英語での答えが出ている。「休憩コースという時間で区切った滞在の仕方もあります」と丁寧だ。
「日本のくらし・習慣」では、100円ショップ、交番、国民皆保険、数の数え方、たわし、ハンコなど。「日本の食文化」では、缶コーヒー、生卵を食べること、B級グルメ、せんべろ、カップラーメン、冷たい麺など。「日本の娯楽・建造物・宿泊」では、ロト、パチンコ、カプセルホテル、競輪、ボウリング場など。ふだん日本人が当たり前と思っていることばかりなので改めて説明してくれると、便利だ。
・日本最初の100円ショップは1985年に愛知県でオープンしました。 ・最も歴史ある缶コーヒーは1969年4月に発売された「UCCコーヒー」です。 ・インスタントラーメンは1958年に日清食品創業者の安藤百福が発明しました。 ・交番の建物は明治7年に東京で誕生し、日本全国にひろがっていきました。 ・漫画喫茶は1977年ごろ、愛知県の喫茶店で漫画好きなオーナーがたくさんの漫画を店に置いたことが始まりといわれています。
温水洗浄便座も解説されている。昔は、しゃがみ込むタイプ(英語ではスクワット・トイレ)だった。1970年ごろから洋式トイレが日本でも導入され、80年ごろから温水洗浄便座が広がり、現在は約80%の普及率だという。世界各地を旅した人なら、いろいろなタイプのトイレに遭遇したはず。とりわけイスラム圏では、ホース式にギブアップした人も少なくないのではないか。最近は海外でも温水洗浄便座がだいぶ普及したようだ。ちょっとした下ネタだが、解説できれば、一気に親密度が増しそうだ。
英語での簡単な会話ができるようになると、自然にもう一段上を目指したくなる。本書はそのための一助になる。同時に、日本や日本文化を再認識することにもつながる効用もある。
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March 02, 2020 at 04:56AM
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英語で「ラブホ」の説明できる? 『英語でガイド! 外国人がいちばん不思議に思う日本のくらし』 | J-CAST BOOKウォッチ - J-CASTニュース
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